古民家カフェ&ギャラリー
津屋崎千軒の一角にある「Café and Gallery古小路」の板の間を歩くと、「キシッ、キシッ」と音がします。席に着くと店主の秦さんがコポコポと入れてくれたコーヒーの香りが漂ってきて、ゆっくりした時間が流れる中、古民家を利用したカフェです。
もともとは煙草屋さんだった建物。住んでいたおじいちゃんが亡くなり大家さんも取り壊しを考えていた矢先でした。お友達つながりで、「古民家があるんだけれど何かに使ってもらえないか」という思いと、「お店をはじめたい」という思いが出逢って古小路カフェができるきっかけとなります。
表の硝子戸も修繕して取り付けられ、古いけれどまだ使える木材を再利用されました。一つ一つが、大切に保存されてきた家の持ち主の人柄が伝わってきます。古小路カフェの中は、洋間の他、畳の部屋、土間を解放したテーブル席も用意されています。足元や戸棚に目をやると、小さな観葉植物たちや布物の作品たちが並んでいます。
店名の「萃(すい)」には、色んなもの・ひとが交わり出会うという意味があります。お客さん、お店のスタッフ、大家さん、津屋崎の人々、替わるがわる色々な人がこのお店に集まり、お話して楽しむことができます。
「大きな木の下に、それぞれの店主が色々な看板を持ってきている感じ」と秦さんは話されます。季節のお野菜やお米、手作りのパンなど趣向も様々で、スープ屋さん、おにぎり屋さん、カフェ、食堂、など毎日来ても飽きません。また、週1回開いているお店もあれば、月に1回しか開かないお店もあります。
「近所の小学生が通学途中で、前を通りすがりに興味津々とのぞいていく。そうやって子どもたちの通学路の思い出に残る不思議なお店として存在していてもいいのかな」と秦さんは話されました。
地元の料理上手なお母さんたちや、「何かしたいな」という若い人に場所を提供しお店を開くという夢を実現させてくれるカフェがあります。物語のつまったカフェへ、ふらっと足を運びたいものです。
※取材は、火曜日の「ざっか+カフェ萃(すい)」の店主秦さんよりお話しを伺いました。
(取材:原)
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