桑野 由美さん
畑からのつながり
福津市の本木地区で農業を営む桑野由美さんを訪ねました。本木地区は福津市の東側、宮若市や宗像市に近い地域で、僕たちのNPOの事務所がある津屋崎千軒から車で30分ほどの距離です。車を走らせると海辺の津屋崎とは違った風景が現れ、どこか懐かしさを感じる田園風景が続きます。 取材したのは9月の終わり、田のあぜ道には彼岸花が咲き並び、その赤が田の緑に生えてきれいでした。
由美さんは福岡市東区出身。お父さんが料理人さんだったこともあり、物心つく頃から食べ物に関わる仕事に興味を抱いていました。そんな由美さんが旦那さんの真光さんと出会い、「食べ物をつくる」農家に嫁いだのは自然なことでした。今は真光さんと一緒に、時には子供さんに手伝ってもらいながら畑に向かう毎日です。
イチゴの栽培の説明をする由美さん
苗を植えたばかりのいちご畑
桑野農場では、お米、蕎麦、キャベツ、ブロッコリー、そしてイチゴを栽培しています。収穫した野菜は農協に卸すだけではなく、様々な形で地元へと流通していきます。例えば、お米は近所のお客さんへ個別に売られることが多く、もち米は収穫のほとんどが知り合いに売られます。それから、イチゴの「あまおう」は地域の幼稚園や保育園、小学校の体験学習で収穫してもらっています。クリスマスケーキ用に実が崩れにくい種のイチゴを育て、市内のケーキ屋さんに卸してもいるそうです。
「大事なのは人のつながり」と由美さんは言います。これだけ多様な形で地元へ野菜を流通できるのは、日ごろから人のつながりを大切にしているからだと感じました。由美さんはブログを通して農作業の様子を紹介、読者とのコミュニケーションを欠かしません。さらにその人柄からか、お客さんとやり取りを重ねるうちに友達になることも多いそうです。その友達が友達を紹介してくれて、つながりが広がっていくときが一番嬉しいと、由美さんはニコニコしながら話してくれました。
(取材:木村)
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