以下に、基本的な進め方とカフェホストの役割を紹介します。ブックトレード・カフェ１回の時間の目安は、2時間半から3時間を見積もるといいでしょう。

【場所】

本を持ち寄って話せるくらいのスペースと静けさがある場所ならばどこでも開催できます。話すことを主体とするので、カフェのような自由でリラックスできる場所と相性が良いです。カフェやギャラリー、バーをはじめ、図書館、公民館、美術館、などで開催できそうです。
古い旅館の宴会場で開催したことも。

【お茶とお菓子】

「カフェ」と名前がついている以上、お茶とお菓子を用意します。話をしていると喉が渇くし、頭を使うので甘いものがほしくなるもの。これまでのブックトレード・カフェではお菓子にこだわって、知り合いでお菓子を手づくりをしている人に頼んだりしました。
イチゴ大福手づくりクッキー＆ブラウニーレモンケーキブルーベリーのダックワーズ

【カフェホスト】

ブックトレード・カフェでは、参加者が居心地の良い環境を整え、つながりづくりのお手伝いをする役割を「カフェホスト」と名づけています。ホストはお茶やお菓子を準備したり、カフェの進行はもちろんのこと、終わった後も貸し借りした本を返却する窓口になったり、参加者同士のつながりづくりをお手伝いしたり、カフェの全体的なコーディネートを行います。

以下の流れを、ホストの進行のもと進めていきます。

①簡単な自己紹介

まずはブックトレード・カフェに集まったメンバーの名前、どこから来たのか簡単に自己紹介しましょう。

②「お気に入りの本たちが集まっています」

ブックトレード・カフェに持ってくる本はノンジャンルです。小説、評論、ドキュメンタリー、科学書、漫画、図鑑、写真集、なんでもOK。ただ一つの条件は、お気に入りの本であるということ。「いらない本」や「どうでもいい本」ではなく、自分の「何か」を表している本があるというわけです。ブックトレード・カフェを開く際、紙に「ここには、お気に入りの本たちが集まっています」と書いて張り出しています。
ひとり5～10冊がおすすめです。

③一人ずつ本の紹介

いよいよ一人ずつ本を紹介していきます。紹介の仕方に決まりはありません。テーマを設定しても、特に紹介したい１冊だけに絞って話してもかまいません。本をどのように語るのかにもその人の個性が表れて面白いです。一人の持ち時間は一人15～20分が最適なようです。
好きな作家を中心に付箋が何よりの証拠好きな部分をじっくり読み聞かせも！

④フリータイム

一通り紹介が終わったら、15分程度フリータイムを設けています。気になった本のページをめくったり、おしゃべりをしたり。テーブルの本たちはあちこち飛び交い、とてもにぎやかで濃密な時間が流れます。このフリータイムがなかなか重要な気がしています。
本との出会いの時間かも

⑤最後にトレードタイム

お気に入りの本なので、手放したくないものもあるでしょう。だから本当に交換する必要はありません。交換してもよし、貸し合いにしてもよし、単に情報交換だけでもよし。参加者同士で一番いい方法を選びましょう。貸しあいにする場合、当人同士で連絡先を交換して返却してもらいます。

※持ち寄る本は交換する必要はありません。「紹介だけしたい本」も結構です。
※複数巻ある本は、セットで「１冊」としています。

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